メモ帳と隔離所

ゲームとかラノベとかの話をするブログ

202402読んだものとか

 P3Rの記憶が強すぎる月。いやよかったね。

 来月はユニコーンオーバーロードを結構楽しみにしている。あとセールでエロゲ買ったりしたのでその辺触っていきたいところ。このところあんまりやれていないし。

 

バーナード嬢曰く。 (7巻)
 やったあ聖域だ! 
 いつも通りの読書あるあるネタをやっていきつつ、巻を増すごとに距離感近くなっていくというかなんというか……板についてきたよな君たち。いちゃつくのが。

 好きな話はトーマスとAIチャットの話だろうか。AIチャットのなんかおかしいな……からの見事に笑かされたまま綺麗にまとまって実に気分良かった。

 先月読んだハクミコなんかもそうなのだが、まあこちらもずっと続いてほしいよなあと思うのだ。

 

 

・偽りのマリィゴールド

 あらすじで釣られて、導入で完全に引き込まれた上に時代設定も好みと来たところのある漫画。明治~大正期で、亡くなった兄の文通相手を殺すつもりで会いに行ったら……みたいなやつ、まあ好みど真ん中よねと。

 まだ話が本格的に動く前ではあるところはあるけれど印象的なシーンはなかなか多く、ここからどう物語を動かしていって、どう答えを出していくのか楽しみでならんなと。

 

・19番目のカルテ 徳重晃の問診 

 流れてきたのを読んでそれから既刊まとめてといった形。

 総合診療科を中心にして問診通して適切な科にどう繋げるのか……みたいなところを描いた医療漫画。医療漫画はさほど読まないというかK2の無料公開くらいなものだけれど、結構人情もの的な雰囲気で、そのあたりが結構好みに入った格好かなと。やっぱり善意がくるくる回る話は凝りがほぐれるような感覚があるな。

 

・魔物使いの娘

 昔読んでたやる夫スレの作者が書いていたのを受賞したの見て知りました。

 関係者誰もそれなりに悪いけれど別に一つ一つが致命的ではなかった……みたいなものが積み重なって膨れ上がった問題をぶち上げるのは「どうすんだこれ……」とさせてくれるし、その解決をなんとかちょっとでもよい方向にと主人公たちが動くのが素直に読んでいて気持ちがいい。

 やり取りの小気味よさも見事というか、やっぱりこの作者の話好きだなってなってしまった。書籍化ってことなので改めて応援したいなって。

 以下Link

 魔物使いの娘

 

ペルソナ3 リロード

 P3Pプレイ済み。FESはなんか色々怖くて未プレイ。

 以降のペルソナシリーズにも引き継がれるきっかけとなった学園異能ものかつ高校生活追体験ゲームの完成度が実に見事で元々好きなゲームで、それが演出が凄まじく綺麗になったいるとか、PTメンバーとのやりとり少ないの寂しいよな……みたいな部分解消した上でのフルリメイクしたらそりゃ最高というしかなくなるというか。思い出を損なうことがないどころか、輝きを増してくれたと思うところ。

 全体通してのどうにもならない、避けられない死に対して如何に向き合ってくかってことと、その後に何が残るのかってのもリメイク元より強化された演出で力強く見せつけらくるし、だからこそエンディングの後もきっと大丈夫なんじゃないなとか。でも本編中で未来にこんなことしたいよな、なんてやりとりを見る度に非常に寂しさがのしかかってきて、やっぱりくるものもあったり。

 ちょっと外れた話をすると、ヒロインを振れるようになっていた。なので彼女は風花一人で進めていたのだけれど、コミュMAX時の見ていると却って埋まってる爆弾が増えてる感が増して多角関係スキー的にちょっと興奮した。ゆかりっちキタローのことめっちゃ好きっすね……。

 

 

・RIDDLE JOKER

 やってなかったゆず。テンポよく会話が飛んでくるのはいつも通りでありつつ。他作品より主人公のあたりが強い感じがあったり、あとフラグ立て放題だったりするのに笑かされたりして、結構全体的に好みよりのゆずかなとか。ちょっと無理ないかと思えるところもあるにはあるので、まあリアリティラインは下げてノリのいいラブコメとして。

 楽しかったルートはあやせで、微妙に口が悪い同士のあけすけなやり取りが読んでいて楽しかった。声色がころころ変わったりする楽しさはフルボイスなればこそな部分だよなあと再認識したり。

 

未来のイヴとその娘 デリヘル呼んだら初恋相手の娘が来た

 森崎亮人の新作だったので。タイトル通りな展開で進めつつ、後ろ向きに狂人な主人公が思いの外に愉快。告白しようとした初恋相手に結婚することを告げられスッと失踪した後の顛末はなかなか変。他にもええ……というような展開が続いて妙な笑いを混ぜ込ませつつ、読後感は爽やかなのでなかなか楽しんでいた。

 言い回しはゲームシナリオから好きなのだけれど、やっぱり小説にこなれてない巻はある。らしさが残っているとも言えるのだろうけれど。

 

202401読んだものとか

 月一更新なのでこのようなタイミングになってしまいますが今年もよろしくお願いします。ブログの方はこんな感じでゆるめの定期更新をしていきたい。

 今月はMDで60烙印を回したりSlay the Spireのアセンション20を目指してみたりもしていた。来月はP3Rとか楽しみですね。

 

ハクメイとミコチ(12巻)

 明らかに年一のご褒美。実にいろんなものが許す限り続いてくれますように、と思える漫画であるところで。

 で、今巻ではあるけれど、なんというかいちゃつきすぎでは。特にサンドイッチ回のオチであったり、出張ついてく回の二人で夜の田舎町の店巡りをする空気感であったり、あるいはハクメイを着せ替えする回の似合わないんじゃないかと引き気味なハクメイに対して、思い知らせてくれるわって走り出す勢いであったりといい。流石に堪能したというほかない。

 

宵闇眩燈草紙(完結済7巻)

 めまぐるしくジャンルを反復横とびするような話が好きではあるのだけれど、こちらはまあそのような作品。1話から衒学的な幻想怪奇短編系かと思ったら、次の話では超人どもバトルな和風ファンタジーだったり、時折クトゥルーに両足突っ込んだりと、そしてそれら超常の裏で一般人でしかないような男がどうあるのかの話も混ぜ込まれたりと実に雑多でありながらもでれもこれも楽しいときていた。こういう描きたいもの描いておくか……な作品結構好きなので、折よくセールしているところを買えてよかったなと思う。なんならもうちょっと続いてほしかったりもしたけれど。

 

アフターダーク

 都内某所のシーンを切り取ったような中編でいいのだろうか。

 こうして読んでいると、村上作品の微妙な会話のスケールをずらす感じは結構好きだよなと思うところ。人にはそれぞれの戦場があるんだって言葉に対して姉と話合わないんじゃない? を返すような、なんというか、軽妙な割に重厚な印象が残るというか。

 別に解決しないようなことも間違いなくあるが、ちょっとだけいい方向に転がったような顛末ってどこか嬉しいものだよねと。

 

・俺に義妹が出来た後の実妹の変化がこちら

 なんとなく買ったが結構あたりだったライトノベル。義妹ができたことで反抗期な妹が反転して……といった導入のホームコメディ。おれ、ホームコメディ的な味付けのラノベ、好き。

 全体通して、微笑ましさからくるような笑いが溢れる感覚が楽しいもので。こういうちょっと劇的な環境の変化からそれなりに揺れ動いていくみたいなやつ結構好ましく、気分よく読めた次第。豹変して暴走気味に甘るわ義妹にやたらキレよく牽制入れる実妹だったり、もとから持ってる好意を隠そうとしないところをやたらからかわれる義妹だったり、そんな妹をからかってなんぼとか言い始める結構鬱陶しい寄りのシスコンな主人公であったり。キャラもライトノベルの定番らしさ抑えつつ、掛け合いが楽しくなってる要因になってるなと思うところ。続きとか出るならかうなこれといったところ。

 

Cobalt Core

 slayライク。こちらは宇宙艦船バトルをベースにしており、攻撃に列の概念があり、移動することで攻撃を回避することもできるような塩梅。

 クリアするだけなら通常難易度は控えめだったりするのだが、ちょっと考えれば突破できるようなくらいのラインで程よく楽しく遊べるし、ループもの的なストーリーも引いていて周回前提なこともあってちょうどいいくらいじゃないかと。急にズルできる要素が揃って気持ちよくなれるあたりのバランスも結構いいように思う。なかなかおすすめ。


・For the GHOSTs

 コミュニケーションテーマの話がちょうどRewriteと重なったなとか。いや強引に出てくるもの繋いだだけで関連性はそんな強くないのだけれど。これはどちらかというと、フィクションに対してどんなふうに向き合いますか? みたいな。結構こちらに委ねてくれるというか。一種メタフィクション的で主張強いって好みが出るとこである話題をちょっとした食事時の話のたねくらいの空気感でやってくれるので心地よいラインでやりとりできたなと。

 前作からそうなのだけれど、想いをその子なりの言葉で切り出そうとす言い回しはとてもいいなというか、優しさのようなものを覚える。

 通して語られるそこにある限界と、それでもという働きかけは素晴らしいと思うのだ。錯覚だとしてもお互いがお互いに同じ錯覚をしているというのならステキじゃないか。ってのには大きな頷きを返したいし、これからもそうでありたいものだなあと。


Rewrite Harvest festa!

 Rewriteのファンディスク。Rewrite+同梱版をプレイ。ファンディスクは蛇足も多いよねという話もあるけれど、個人的には蛇足なアフターは結構好きだし、せっかく気に入ったキャラの別の話が読めるならやっておきたいじゃないですか、なスタンス。

 そんな本作はFDらしいFDではあるのだけれど、本編補完だったり本編素材を変に使って笑かしてきたりで結構満足。素直に面白かったのはちはやルートと小鳥ルート。単純にアフターシナリオ好きなだけという話もあるが。

 ちはやルートに関してはなんというか、ちはや本人以上に重責から開放されて素直に馬鹿やってそうな小鳥と朱音がめちゃくちゃいい。本編はやっぱりめっちゃ張り詰めてたよね君たち……とさせてくれる。これ見れただけで結構嬉しいものだよね。

 小鳥ルートはあまりにもぎこちないラブコメやってていい。あまりの噛み合わなさにゲラゲラ笑いながら吉野早く来てくれとか思っていたら本当に来て大いに笑った。みんなお前に感謝している。その後脳破壊されてたのはご無体だが。あとPhilosophyzの使い方よかったよね。

 あとは締めくくりの篝ルートの「あなたの記憶の物語」、都合のいいFDの締めとしてはらしいのではないかと思うところだけれど、それでもラストシーンは普通に泣いてしまったりで、いやこういうの弱いなあと。

202312読んだものとか

 1年終わってしまうそうな。また来年もよろしくお願いします。

 ちょこちょこセールの漫画読んでいたりはしたのだが、途中まで読んでるみたいなケースが多い。来月まとめてになるかな……。

 積んでるノベルゲーへのやる気が結構向いてきているので、来月はそちらに注力しそうなところではある。

1984

 2+2は5で黒は白い。

 繰り出されるありとあらゆる展開が嫌というか、ページ捲っていくたびに、多様な物事の不可逆に思われる変質であったり、あるいは破壊であったりが目に入ってくるので、結構読み進めるのは難物だった。

 それはそれとして見届けなきゃいけないよな、という形で向き合わさせられる力があって。間違いなく好みではないのだが、まあそういうこと言っている場合ではないよな……となるような小説かと。

 

陰キャギャルでもイキがりたい!

 Twitterで流れてきて、ツインテダウナー少女好きなためつい買ってしまった。正直読み進めるにあたってそれしか考えてない可能性がある、あった。

 それはそれとして、何というか痛々しさは覚えはするのだが、こちらとしても遥か彼方の高校時代なのでこんな感覚が出てきてしまうのはどうしようもないかもしれない。悲しいものだね。ただ、キモめのスパダリみたいな言い回しは結構楽しくて笑ってしまったりもする。

 

・sanabi

 元軍人なお父さんが娘を失い、その犯人を追っかける……みたいな、シナリオ部分強めのワイヤーアクション系アクション。

 単純にシナリオの引き込ませ方がえげつないし、ピクセルアートの細かい演出もとても良い。お父さんのメンタルボロボロすぎるのがわかって痛々しかったり。そしてラストの畳み掛けも実にこれぞってものだったし、大満足であった。アクション部分もギュンギュンと動けて大変爽快。一部ステージは結構エグい難易度しているけれど、ちょこちょこと修正が入っているらしい。プレイ時点では翻訳が怪しいシーンもあったが、このあたりもそのうち修正されるようである。

 あまりアクションゲームはやらないが、今年はACも楽しく遊べたりしたこともあって、実はハイスピードアクションが好きなのではないかと思ったりはした。機会があれば手を出したくもある。

ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅

 モンスターズとしては結構面白く、DQ4としてはちょっと……というのがまとめになるDQM新作。一応モンスターズ過去作知識はジョーカー初代が最後。

 モンスターズ部分でいうと、まずモンスターが大変多いだけで嬉しいもので、配合ずっと繰り返していきながら「こんなやついたなー!」などと言っているだけで楽しかったりしてコンテンツの強さを感じる。思い出モンスターも結構使えて、初代モンスターズで世話になったロックちょうが最後の方大活躍だったのはなかなかよかった。難易度も程よく、明らかに今段階ではモンスター強くしすぎてしまった……などと調子に乗っていてもボスが異様に強くてギリギリになったりすることもあって、ターン制戦闘の楽しさは最後まで損なわれなかったかなと。

 でまあDQ4部分としてはまあなんというか……突っ込みどころ多いかなと。ピサロが喋らないことで行動原理がわからないのは原作の勇者もそうだろうと言いたいけれど、なんだか喋らないなりにイメージできる目的も曖昧で、煙にまかれているようなのと、脇固めるキャラもあまり魅力的じゃないところで、いまいち乗れないというようなところであった。

 


Rewrite

 素直にとっても面白かった。方向性としてはkey風味よりかはロミオ風味が強め。

 あと最近あまり分岐するゲームできていなかったが、やっぱりルート分岐っていいなと。辿る道筋が違った上で世界の全容が浮かんでくるの楽しいよなあ。

 各ルートについて、小鳥ルートと朱音ルートは大変面白く、ちはやルートもかなり良かったと思うのでこの3つが気に入ってるってところかなあ。明らかに毛色の違うルチアルートは逆にハイテンションでバイオレンスなラブコメとそういうものとして楽しかったとも思う。

 ちはやルートはオカ研崩壊後の「いつも通りでいいんじゃないです? いつも通りがいいと思うんです。」とか、「いっしょにご飯食べるのが楽しかったような気がする」とか、思い出をバネにするときの行ってきますみたいな言葉選びがとてもよかったなと思うところ。

 小鳥ルートは人ならざるものとコミュニケーションの成立するのか? みたいな問題と、それを知ったことかと吹き飛ばす様と、特別性を返して幼馴染に戻るまでの話が実に素晴らしくて清々しい。小鳥の吐露のシーンは凄まじいよなあれ。全部見た後だと小鳥が普段ゆるい性格になれてたの瑚太朗が結構頑張ってたのかなとか思ったりもする。

 朱音ルートはルートに入った途端に急に可愛くなるなこの人となった。色々とずるいだろうそれは。この甘いのとどうしようもないので行ったり来たりする感じはかなり効くところ。週刊誌にすっぱ抜かれた後の「それなりに当たっているじゃない」で笑っちゃいましたよ。

 小鳥ルートと朱音ルートに共通して、マイナスの事項として語られていたことがプラスの方面に転がったように見えるだけで泣いてしまい、こういうの弱いなあと。ちびもすや小鳥の両親の顛末だったり、しまこへの巫女の継承だったりの。

 で、まあ最終ルート。色々とあるけれど、世界の崩壊が迫っていても小さな幸せを守りたいものだよってくだりが結構好きだったり。

 最後のシーンはロミオらしさに溢れていたかなと。なんだかんだ毎回こんな光景になる気がする。らしいって話だとやっぱり共同体の考え方とか、人は目の前の幸せを良くも悪くも欲してしまうよね、みたいなところは当作でもあり、そして自身もそのあたり影響受けてるなあとか思った。

 

・クリミナルボーダー 3rd offence 

 無事完結しそうで安心。結構早いうちに4もでるようなので、着地点楽しみだなあと。

 端から足元の覚束なさ凄まじく、不安を煽られるものだからこわいよーとか言っていた次第。かずきふみはこういうことするライターだよなあ……。底抜けに明るくて愉快なコメディをやれる裏でこういうの突っ込んできて、一気に話転がしていくからびっくりする。

  あとopの処理がなんでか以上に重かった。最近pc変えたのでその辺り原因だろうか。

202311読んだものとか

 なんだかんだでもうすぐ年が終わってしまう。1年早かったですね……。

 これは来年以降も続けていければいいなと思いつつ。いつ飽きるともしれんなとも。

 

・超動く家にて

 SFとかミステリとかのジャンル雑多、少々コメディチックなもの多めな短編集。世にも奇妙な物語で映像化があったらしく、話題になっていた際に読んでなかったことを思い出した次第。

 宮内悠介の文章からはよくわからんエネルギーが出ており、何故か感情が昂ぶってしまう意味不明さがある。「トランジスタ技術の圧縮」もそんな感じ。書かれている内容は笑かしに来ているというのに。なんというか。仮想のもの、存在しないものをさもあるかのように振る舞う手つきはやっぱり凄まじいなあと思うところ。

 各短編それぞれ面白かったのだが、「アニマとエーファ」はこのような書き残すことへの意義のようなものはやはり胸が熱くなるところがあった。タイムリーでもあったし。表題の「超動く家にて」は大いに笑ってしまったものであるし。やはり良い小説読みたい時に手に取る作家だと思えたところ。

 

銀の匙

 黄泉のツガイ読んだらこっちも読みたくなったので。受験戦争で心が折れた主人公が寮生活を理由に農業高校に入学する……という青春もの。
 主人公のハチケン、序盤割と内心がダメダメだけどやってることはすげー頑張ってるよなっていうのと周囲がいいやつなのとで、気分よく読める。ただその一方でどうしようもないような現実もあったりで。それでもと奔走するあたりに、関連性ないことはわかっていても世界は君が思うよりちょっとだけ優しいって台詞がよぎっていった。
 他人のためなら動けるを徹底していった結果、それを起点にして和解できたりするのはいいなっと。

 ただ終盤はハチケンの覚束ない部分がなくなってきたからか、消化試合気味だったかもしれない。とはいえ全体通して楽しい漫画だった。

 

・スキップとローファー (1~9巻)

 最序盤はうわー心の微妙なとこ掻きむしってくるーって印象で、それからだんだん周囲の優しさで回ってく話に綺麗なものを見せつけてきて……という流れがあった上での「世界ってもっとグロテスクでは?」が決まり過ぎていた。あの辺りは読んでてひどく動揺してしまったもので、作品世界を凝縮した言葉をぽいと置かれると目が覚めたようになるな。一つの区切りを迎えた上で、どんな風にこれからが描かれるのかってのが楽しみで仕方ない。

 細かいシーンでに好きなところだと、本人にできない話するなって言って止めるモブ男子とかいいよな……って思ってた迎井がサブレギュラーになったところと、ちょこちょこ語られる彼のあれそれ。

 

・正反対な君と僕 (5巻)

 青春群像系のラブコメ読みすぎだろう。好きだからしゃあなしではあるけど。

 スキップとローファーの既刊読んだ後に新刊読んだの格好だったので、結構相互の性格の違いがわかりやすくて楽しかったところもある。こっちはかなり優しさの割り振り強いなと改めて思うところであり、そこがいい味出してるよなあと。

 優しさとか甘酸っぱさと、加えて巡り合わせが上手く傾いた結果綺麗な世界が回っていく……というのはやはり読んでいて嬉しくなる。

 

エクソシストを堕とせない (1~5巻)

 結構前に1巻冒頭だけ読んだ格好だったのだが、読み進めるにつれてお前こういう話だったのか……となっていった。バトルとラブコメと設定散らしが楽しいという上で、メガテン二次創作系とかに近い読み味があり、根っこにあるものが刺激される感覚がある。

 これからもどうしてくれるんだろうなこの世界という気持ちはあるが、中途半端なところで終わった際に3ヶ月待つのが大変そうなのである程度巻が溜まったらまとめて読むみたいな形にはなりそう。

 

・衛くんと愛が重たい少女たち 
 3巻完結だが部妙に拾い切れていないところがあり、ちょっと打ち切り感覚がある。楽しさとこれはどうなんだ……がないまぜになる感じの読後感。

 1巻導入はタイトル通りのねっとりした気持ち悪さ全開で初速の盛り上がりが凄まじかったのだが、中盤からちょっと行き過ぎている感覚になったかなあと。それとは別に言動の割に凄まじい勢いで語るに落ちるメインヒロインが可愛かったみたいなラブコメだったかなあと。

 サブヒロインは加えてくる危害が強すぎてヒロインというか乗り越える敵みたいになってしまっているのでそのあたりも読み味への影響でかかったというか、重さを楽しむとはちょっと異なっていた感触。とはいえコメディ部分は結構楽しかったりしたので、全体通しては癖の強めなラブコメだったのかなと。主人公が歪んだ感情向けられすぎなのはとかは楽しかったし。

 打ち切りはどうしようもないとはいえ、どうしようもない環境とそのせいで歪んだメンタルにある程度整理をつけて前に進んでいく話とするのなら、幼馴染にはちゃんとケリを付けてほしかった、くらいだろうか。

 

 

安達としまむら (99.9・SS)

 一段落した後はもう何書いてもいいかという割り切りが気持ち良いシリーズ。

 世界のルールのどっかにあだしまがくっつくって書いてあるのすごいよな……、に尽きる。本当に好き放題している。あとしまむらさん大概安達のこと大好きですねって描写がいっぱいあったのも完結後の物語としては読みたいものって感じだった。

 流石に終わってしまうのかな。よくわかんないけど続き書いてくれると嬉しくなるかもしれない。

 

・少女事案~炎上して敏感になる京野月子と死の未来を猫として回避する雪見文香~

 インパクトのある冒頭から急に真面目になるのノリがエロゲーすぎんか。西条陽もしかしてラノベのことをエロゲと大体同じと思っておられる? 

 終わってるシーンに至った理由を正当化してくるの面白いからやめてほしいし、アホ! と叫んだ次のシーンで急に落ち着くな! となる。通報される流れでちゃんと通報されて大笑いした。

 やっぱり今一番エロゲシナリオみたいラノベ作家かもしれない。

 

 

202310読んだものとか

 今月の。結構マスターデュエルを遊んでいたりしたのもあって数は少なめだった気がする。御巫回したりラビュリンス回したりするのが結構楽しかったので。他にもストリートファイターに手をつけてみたりで対人ゲーが増えている。

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