メモ帳と隔離所

ゲームとかラノベとかの話をするブログ

Summer Pockets 感想

 

 とにかく良かったと言わざるを得ない。いやうん、これはもうしょうがない。作品終わってから溜め息出る作品は実に自分がのめり込んでいたかの証左であるし、はっきり言って終わってから大分無気力って感じである。別の作品摂取する気にならない。まあやるけど。ショック療法的に。
 そんなだからあんまりブログ書こうってつもりもなかったけれど、なんか何も書かないのもなんかなーって感じで今に至る。
 
 さて、内容の話に移ると、徹頭徹尾夏休みゲーであった。もうこれに尽きる。もうなんか行われるすべてが夏休みなのである。すべてが楽しくて、それは永遠のようでいて、けれども間違いなく永遠ではなくて、それがどうしようもなく眩しくて。懐かしさだけでも泣かされる。ほんとkeyそういうとこやぞ。正直最初の方の浜辺でしろはと会話してるシーンだけですごく良い。あのテキストが出せるのならこの界隈あと十年は余裕だと思ったし、これは間違いなくkeyのゲームだって思え瞬間でもあった。
 それは個別に入ってからも変わらなくて、すごく楽しくて、懐かしさがあって、間違いなく幸福な時間を過ごせたという他ない。

 まあ、もちろんそれだけで終わらないのがkey作品で。泣けたかと言われるとまあどうしようもなく、ぼろっぼろに泣かされました。はい。いや、これすごいよ? どうにも望ましい言葉が出てこないのが歯がゆいのだけれど。禁断症状でクリアしたのにサマポケやりたいとか言い始める程度には。
 というわけで、いい作品でした。みんなもやろう。あとファンディスク待ってます。その後を見るの大好き星人なので。

 以下攻略順の個別ルートの話。ネタもバレるかもしれない。蛇足もいいとこ。でも書く。自分の中で整理もつけたいところあるし。

紬ルート
 凄まじくkeyの遺伝子継いでるなってなったヒロイン。最初にやるべきは蒼じゃねえかなーとか思いながらつい突っ込んでしまった。結果から言って最初にやるには破壊力が高すぎたと思う。出来が良すぎたというか、本気で泣かしにきていた。ずるいんだよなこういうの。


蒼ルート
 頭がピンクなちょろい子。いやみんなそういう反応になるだろ。でも可愛いので許される節がある。
シナリオ的には世界観説明っぽい感じ。最初にやる感じ。泣けるというより甘いより。ラストシーンとか砂糖吐きまくる。

鴎ルート
 シンプルに出来良かった。読んでて気持ちが良かったし、積み込まれてた仕掛けも綺麗なもんだったし。何より一夏の冒険ってのはやっぱりいいものである。
 最後はほんの少しぼかした表現してたのをいいことに都合よく解釈することにしている。おれはおれが気分良くなるためにゲームやってるのだから当然である。

しろはルート
 満を持して突っ込んできたやつ。しろはさんちょうかわいい。こんな感じに色々積み重ねて、心を開いていってって話はやっぱりいいよねって感じ。この夏スイカバーの売り上げ上がりそう。
 とはいえ正直ちょっと物足りないというか、そこまでしか展開しなかったかーという感じ。

ALKA
しろはルートが終わったと思ったらしろはルートが始まっていた。物足りないとか言ってすみませんでした。
あまり多くは語るまい。ただやっぱり疑似家族ネタは最高だったとだけ。

 続く最終ルートは結構しんどかったけど。正直あのCGを見せた上で思ってた展開にならなかったから割とどうなるんだって思いながら見てた。で心折れかけた。
 でも、だからこそ、最後の最後で見せてくれやがってからにって感じ。本当に良かった。

 ただほんの少しだけ言うとすれば、七海のラストシーンでお父さんについてはほとんど触れてくれなかったりはちょっと寂しかったです。あと投げっぱなしになってるものが無いわけではなくて、そこが少し心残りではあった。