メモ帳と隔離所

ゲームとかラノベとかの話をするブログ

ここ3ヶ月くらいの読んだもの

だいぶ更新をさぼってましたね。というわけで雑多に、短めに。
ツインスター・サイクロン・ランナウェイ
 いつもあの手この手で面白いもの叩きつけてくる小川一水の新作。今回は爽快感に振り切っており、めくるめく変化する状況に軽快な会話が乗っかって終わりまで気分よく駆け抜けていける。おすすめ。売れまくって続編なり映像化なりしてほしいなと。
虚構推理
 もっと早く読んでりゃよかったのにね枠。アニメ見てから漫画と小説のスリーピングマーダーまで。シンプルに異なるものたちの側から描いた伝奇として楽しかった。鋼人七瀬の解法は実に好みのそれだったし、スリーピングマーダーの触れてはならないものに触れてしまったような冷え込みようも良いものだ。今後の新刊も期待。
アメリカ最後の実験
 やはり宮内悠介はこんな文体が際立つなと。なんと表現するのがいいか、内的世界に飛び込み続ける感覚というか。そしてそれがどういうわけか破茶滅茶に熱い。その上に気持ちがいい。なんともうまくいえないのが歯痒くもあるけれど。
よふかしのうた 3
 中学生くらいの夜への漠然とした憧れを物語に落とし込むのがあまりにも上手い漫画の3巻。今追っかけてる中では一番楽しんでるかもしれない。このゆるいアンダーグラウンドの心地よさよ。
9-nine-ゆきいろゆきはなゆきのあと
 完結おめでとうございます。中身自体はいつものかずきふみと言えばかずきふみ。期待通りのものがすっ飛んでくる。主人公とヒロインのテンポ良いやりとりを退屈することなく眺めていられるのは実に最高なことであるなあ。あとやっぱり主人公に声ついてるのがその辺の楽しさ上げてると思うところ。そういうのはもっと増えてもいい。あとはバッドの質も4作で最も良かったなと。
 一方でシリーズ全体の話になると、正直一本にまとめた方が楽しかったんじゃないかなって思ったりもしてしまう。どうしても一作目のせいで都が割食ってるし、あれで2作目以降いいかなってなってしまった人がいたら勿体ないなあとも思う。面白いんで2作目までとりあえず触ってみてほしい。
るいは智を呼ぶ
 テキストとキャラが思いっきりツボに入った女装男子もの。言うほど女装男子ものっぽさないというかそこ求めてやる感じでもないとは思うところだが。
 特筆すべきは厭世的でほどよく衒ったテキストである。それがはちゃめちゃにリズムよく繰り出されるものだからプレイ中は大体上機嫌であった。とはいえ途中のルートなんかは会話のキレが落ちたり単純にそこまで話が面白くなかったりとで欠けるとこがない作品ってわけではないけれど。茜子ルートがそれ以上に良かったのでプレイ後までは引き摺るもんではない。キャラが好みな上に細かいシーンも粒揃いであった。同盟がバラバラになるのは無理やり感あったがその後のあれが書きたいなら仕方ないな……ともなる
 
 だいぶ期間空いたのもあって書き出したものはかなりおすすめ度か好み度のどちらかが高い。それはそれとしてだいぶ会話の雰囲気で好みの作品決まるところだなと再認識。