メモ帳と隔離所

ゲームとかラノベとかの話をするブログ

ここしばらくの読んだものとか

ちょっとご無沙汰気味だったか。
 
まくむすび
 3巻と4巻を読んでいなかったのでまとめて。高校演劇テーマの青春であり、創作への向き合い方の物語。
 4巻のワークショップ編は非常にお気に入り。というかギブさんがお気に入り。書く側のしんどさと、上手くいかなさと、自己評価の低さと自尊心と、それでもなんとかって願いとがぐっちゃぐっちゃになってるのがこう、実によい。3巻で出てきた斑目さん然り、これからも多様な創作へのスタンスをみせてほしいなと思うところ。

 

まくむすび 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

 
PG14
 ゲームブック的選択肢が見える主人公とほっとくと周囲の人間に不幸を呼び寄せるヒロインのボーイミーツガール。
 展開自体はありがちといえばありがちなのだが、全体的に大仰な言い回しとゲームブック的文章の噛み合わせが大変よく、かなり楽しく読んでいた。もうちょっと読みたかったというのが正直なところではあるが。るい智のときに強く思ったものだが、かなり好みのライターである、
 

 

PG14(桜ノ杜ぶんこ)

PG14(桜ノ杜ぶんこ)

 

 

 
メイキュー!
 
 やっぱり森崎亮人の作品好きだよとなってしまったが故に大変悲しくなってしまった。明確に作品読み出したのが去年からじゃなければ…。
 現実世界に出現したウィザードリィ的ダンジョンを攻略する学園青春ものとでも言えばよいか。灰と隣り合わせではなくて、あくまでもゲーム的に迷宮を攻略していくような形。ボスをどうやって対処しようとか、パーティメンバーのステータスとかに合わせてどんな風に装備割り振っていこうかとか会話はこの手の作品の醍醐味というところ。ただそれでも1巻の6割くらいまではありがちなように続いて退屈に感じないでもなかったのも事実である。
 そんな感覚を吹き飛ばすほどに、終盤に差し掛かる際の他者との関わり方とかの乗っけ方が好みだった。
 それぞれの感覚の相違であったり、感覚の相違だったり、他者を信じることをどう言葉にするのかであったり。あとは利害の一致とか打算とかどんな風にありたいのかとかそういうの。    
 その一つ一つが好みで好みで仕方がなかった。もう個人的に青春ものでおさえてほしいところばかりなもので、一気に惹かれてしまったものである。
 2巻でもその辺りの描写は際立っていたもので。ゲームベースの話としても盛り上がり始めてはいたのだけれど。だけれど……。
 まあ、うん。
 何はともあれ、好みの青春ものであり、好みのキャラクター間の関係のあり方の物語で、やっぱり好きな文読ませてくれるなあとなりました。次に何か出るのを楽しみにしていましょう。
 
 しかしこのところちゃんと読み切っているものが減っていていけない。