メモ帳と隔離所

ゲームとかラノベとかの話をするブログ

202406読んだものとか

 モダンホライゾン3と女神転生で余暇時間が爆発しました。

 

・「ふつうの軽音部」

 ジャンプラ連載のバンドもの漫画。バンドものはやっぱり叫びのバックにあるものを綺麗に見せられるとグッと惹かれる。everything is my guiterめっちゃいいっすね。

 第一印象が解けてく感じとかの青春群像感もいいよなと思いつつ、色々とこう、変な挙動してくるフィクサー的異常ベースが面白くて笑ってしまったりする。普通の軽音部ってこんなんいるんですか。

 まだまだ物語としては動き出したところであり、今後も楽しみ。

 

 

・「ムーン・パレス」

 全体通して言い回しが素晴らしい。苦しいけど、どこか飄々として流麗な言い回しがしんどいはずのことを和らげる代わり、悲しみは妙に強まるように思える。

 遺された本をそれを集められたと思しき順番で全部読むの哀悼の描写として飛び抜けていてひどく驚いた。これ終盤にやるような描写ではなかろうか。

 あとは全体通して、不意に降りてくる偶然の折り重なりが幸不幸問わずに実に見事だったりして。読後感のままならんけどまあでもまたやってくかって空気もとても清々しかった。

 しかしおれの好きな作品の主人公がシラノ好き。おれも好き。

 

・「エロマンガ先生

 ラブコメラノベとして読んでいて楽しい。あまりにも当時慣れ親しんだ空気だからというのもあろうけれど。

 全体通して、一歩間違えれば途端重苦しくなるような話を上手いこと緩くしつつ、かといって切実さを損なうわけでもないあたりが見事だなと。綺麗に善意でくるくる回っていくのも素晴らしい。まあ大丈夫だろうと安心しながら読めるのは嬉しい話。あと全体的にちょろいのも含めて、書き手の味が強く出ていて良いなと。

 ギャグパートも結構笑かされたりして。合コンとかリレー小説とかね。

 

・「真・女神転生Ⅴ Vengeance」

 追加要素バカ多くてびっくり。素直に色々分岐してくれる様子であるところとかはオリジナル版やっててよかったなポイント。結構ノーマルエンド後の2周目を遊んでいる感覚である。とても面白いが、オリジナル版からやれと言いたくもなってしまうのが玉に瑕である。一方でちゃんと作ってくれてありがとうの気持ちもある。普通に真Ⅴは楽しく遊んだゲームでもあるところではあるので。

 戦闘が楽しく、編成を組み替える楽しさがあり、喋る仲間がいっぱいいて賑やかで嬉しく、シナリオを進めようという気持ちになれる。この辺が揃ってるRPGはやっぱりいいものじゃないですかと。

 


・「キラ☆キラ」

 バンドものエロゲ。とはいえまだ共通あたりを進めている段階。文化祭終わって名古屋あたりまで。モダホラ3とメガテンが押し寄せてきたのが進みに響いている。

 瀬戸口は羊の町から入ったので毛色の違いにびっくりするところが現時点ではあるが、微かに垣間見える狂気もあるかもしれない。

 ちょこちょこ明かされる皆の個人的事情から生じる、怒りというか、そうなってもいないようなままならなさを音に委託するような情景が映し出されて、こう、いいよなって思います。これはある程度まではバンドものに共通するのだろうけど。

 

・「クリミナルボーダー Life sentence」

 連作が完結。飛び抜けた要素こそなかったけれど、綺麗にまとまったという感触が強い。私はかずきふみのテキスト大好きなので正常な判断ではない可能性もそれなりに。

 相変わらず幼馴染の不安定で変な重さが飛び出してきたり、かずきふみの死者への手付きが飛び出すとうひょーってなる。なるのだが、あんまりそれどころじゃなかったほんとうにごめんみたいな気持ちにもなる。なった。

 あとはバックログ芸は素直に驚かされたりね。こういうふとした時に気付くくらいの演出も結構小憎い。