メモ帳と隔離所

ゲームとかラノベとかの話をするブログ

202407読んだものとか

 今月はラノベのみ。結構趣味のものが多くて嬉しかった。

 あとは裏でストリートファイター6やったり。ようやく馴染む感じのキャラに辿り着いた感じがするよキャミイ。

 

・「ROOM NO.1301」(1~11巻)

 マンションの存在しない13階を軸に進む一種のネバーランドと、その終わりと、それでも続いたものの話って感じ。ちょっと多角関係ものっぽい風味も展開もあるけれど、あんまりその空気が強すぎるかというとそんなことはなくてあくまで一要素。

 どこかぼんやりしているようで、人間関係が致命的に変化したりしていくのも中々独特の読み味だったり。手探りでちょっとの希望を抱いて進みつつも、結局うまくいかなかったりするような。それでも時間が続いていくような一連の物語は読んでいて楽しかったと思うところ。まあちょこちょことそれは流石に……ともなったし抵抗覚える人も多そうな話ではあるけれど。あと千夜子はすごいよ。

 

・負けヒロインが多すぎる! (7巻・既刊再読)

 アニメにあわせて出た7巻読んだり、キャラ増えてきて忘れ気味だからちょっと再読したりしていた。アニメの出来も結構いい感じなのでおすすめです。

 内容としてはどういうわけかヒロインの失恋現場に居合わせたりなんだりして、なし崩し的に敗戦処理を少しでも綺麗にするために主人公たちが奔走する話といったところ。

 全体通して、コメディ部分の愉快さと、青春の一区切りと、一区切りでしかないから別に終わった後も続くけどね! みたいな物語が瑞々しいよなと。ちょっとしたアフターストーリー的な部分がやっぱり好みだなと思ったりとか。

 新刊もドタバタ感増していて見事に愉快痛快。周囲の人も増えたよねって感慨深さもある。今後も楽しみだよね。

 

・彼女は窓からやってくる。

 結構好きな雰囲気のやり取りの軽妙さを見せてくれるなーとか、ちょっと重くてめんどくさいみたいなのは好ましいなーとか、概ね楽しいラブコメだけど、でもちょっと鼻につく感じのクサさも見えるなーと前半までは思っていた。後半から空気思いっきり筆が走っていて笑顔にさせられつつ読み終えた。カクヨムに続きがあるっぽいし続きもどこかで読もうかなと。

 論理の皮被ったエモーショナルっていいよね。大いに同意するところだったりする。

 

・美来さんは見た目だけ地雷系

 前作引き続きで、コメディ部分のやたらテンポ良いやりとりが楽しいのは相変わらずいいなと。テンション上がると微妙に口悪くなる輩が好きなだけな気もしてきた。結構楽しんだのでみんなの勝ち。

 まあ一方で正直敵の作り方微妙だったり、ストーリーの構成要素はちょっとなと思うところではあるが。あとこれに限った話じゃないけど今のトレンドは毒親か……? と思ったりしたり、昔からそうだったかもしれなかったり。

 

・変人のサラダボウル

 アニメが非常に良かったので原作も読むことにしました。居心地がいいドタバタ喜劇。

 全体通して、いろんな人いるよねとしておきつつ、程よい距離感で動いていく感覚というか。それなりにあれやそれやを笑い飛ばし、それなりに親身で、ところどころそれで良いんだ……となり、それなりに駄目なもんは駄目だろと突っぱねつつ、クスりと笑えるような。

 アニメ範囲抜けた後の4~7巻も素直に楽しく読ませてもらったもので、続き部分もやってほしいなって思うところ。もはやどこに向かっているのかさっぱりわからないスケールの広がりにどうなることやらと思うが、まあ楽しいから良いのではないか。

 

・天才少女は重力場で踊る

 これぞって感じのSFラブストーリー。ギミックだけであればどこか見た風ではあるけれど、この手の話にしては悪意の含有要素がないのが特色。物語の扱いとか、優しさとかのスタンスは相変わらずな様子で、白昼夢の青写真はそういうとこを好きになったよなと思い出したりもした。

 山手線のどこでも三十二分で行けるって投げやりな田端の便利さいいなと思ったり。