メモ帳と隔離所

ゲームとかラノベとかの話をするブログ

202401読んだものとか

 月一更新なのでこのようなタイミングになってしまいますが今年もよろしくお願いします。ブログの方はこんな感じでゆるめの定期更新をしていきたい。

 今月はMDで60烙印を回したりSlay the Spireのアセンション20を目指してみたりもしていた。来月はP3Rとか楽しみですね。

 

ハクメイとミコチ(12巻)

 明らかに年一のご褒美。実にいろんなものが許す限り続いてくれますように、と思える漫画であるところで。

 で、今巻ではあるけれど、なんというかいちゃつきすぎでは。特にサンドイッチ回のオチであったり、出張ついてく回の二人で夜の田舎町の店巡りをする空気感であったり、あるいはハクメイを着せ替えする回の似合わないんじゃないかと引き気味なハクメイに対して、思い知らせてくれるわって走り出す勢いであったりといい。流石に堪能したというほかない。

 

宵闇眩燈草紙(完結済7巻)

 めまぐるしくジャンルを反復横とびするような話が好きではあるのだけれど、こちらはまあそのような作品。1話から衒学的な幻想怪奇短編系かと思ったら、次の話では超人どもバトルな和風ファンタジーだったり、時折クトゥルーに両足突っ込んだりと、そしてそれら超常の裏で一般人でしかないような男がどうあるのかの話も混ぜ込まれたりと実に雑多でありながらもでれもこれも楽しいときていた。こういう描きたいもの描いておくか……な作品結構好きなので、折よくセールしているところを買えてよかったなと思う。なんならもうちょっと続いてほしかったりもしたけれど。

 

アフターダーク

 都内某所のシーンを切り取ったような中編でいいのだろうか。

 こうして読んでいると、村上作品の微妙な会話のスケールをずらす感じは結構好きだよなと思うところ。人にはそれぞれの戦場があるんだって言葉に対して姉と話合わないんじゃない? を返すような、なんというか、軽妙な割に重厚な印象が残るというか。

 別に解決しないようなことも間違いなくあるが、ちょっとだけいい方向に転がったような顛末ってどこか嬉しいものだよねと。

 

・俺に義妹が出来た後の実妹の変化がこちら

 なんとなく買ったが結構あたりだったライトノベル。義妹ができたことで反抗期な妹が反転して……といった導入のホームコメディ。おれ、ホームコメディ的な味付けのラノベ、好き。

 全体通して、微笑ましさからくるような笑いが溢れる感覚が楽しいもので。こういうちょっと劇的な環境の変化からそれなりに揺れ動いていくみたいなやつ結構好ましく、気分よく読めた次第。豹変して暴走気味に甘るわ義妹にやたらキレよく牽制入れる実妹だったり、もとから持ってる好意を隠そうとしないところをやたらからかわれる義妹だったり、そんな妹をからかってなんぼとか言い始める結構鬱陶しい寄りのシスコンな主人公であったり。キャラもライトノベルの定番らしさ抑えつつ、掛け合いが楽しくなってる要因になってるなと思うところ。続きとか出るならかうなこれといったところ。

 

Cobalt Core

 slayライク。こちらは宇宙艦船バトルをベースにしており、攻撃に列の概念があり、移動することで攻撃を回避することもできるような塩梅。

 クリアするだけなら通常難易度は控えめだったりするのだが、ちょっと考えれば突破できるようなくらいのラインで程よく楽しく遊べるし、ループもの的なストーリーも引いていて周回前提なこともあってちょうどいいくらいじゃないかと。急にズルできる要素が揃って気持ちよくなれるあたりのバランスも結構いいように思う。なかなかおすすめ。


・For the GHOSTs

 コミュニケーションテーマの話がちょうどRewriteと重なったなとか。いや強引に出てくるもの繋いだだけで関連性はそんな強くないのだけれど。これはどちらかというと、フィクションに対してどんなふうに向き合いますか? みたいな。結構こちらに委ねてくれるというか。一種メタフィクション的で主張強いって好みが出るとこである話題をちょっとした食事時の話のたねくらいの空気感でやってくれるので心地よいラインでやりとりできたなと。

 前作からそうなのだけれど、想いをその子なりの言葉で切り出そうとす言い回しはとてもいいなというか、優しさのようなものを覚える。

 通して語られるそこにある限界と、それでもという働きかけは素晴らしいと思うのだ。錯覚だとしてもお互いがお互いに同じ錯覚をしているというのならステキじゃないか。ってのには大きな頷きを返したいし、これからもそうでありたいものだなあと。


Rewrite Harvest festa!

 Rewriteのファンディスク。Rewrite+同梱版をプレイ。ファンディスクは蛇足も多いよねという話もあるけれど、個人的には蛇足なアフターは結構好きだし、せっかく気に入ったキャラの別の話が読めるならやっておきたいじゃないですか、なスタンス。

 そんな本作はFDらしいFDではあるのだけれど、本編補完だったり本編素材を変に使って笑かしてきたりで結構満足。素直に面白かったのはちはやルートと小鳥ルート。単純にアフターシナリオ好きなだけという話もあるが。

 ちはやルートに関してはなんというか、ちはや本人以上に重責から開放されて素直に馬鹿やってそうな小鳥と朱音がめちゃくちゃいい。本編はやっぱりめっちゃ張り詰めてたよね君たち……とさせてくれる。これ見れただけで結構嬉しいものだよね。

 小鳥ルートはあまりにもぎこちないラブコメやってていい。あまりの噛み合わなさにゲラゲラ笑いながら吉野早く来てくれとか思っていたら本当に来て大いに笑った。みんなお前に感謝している。その後脳破壊されてたのはご無体だが。あとPhilosophyzの使い方よかったよね。

 あとは締めくくりの篝ルートの「あなたの記憶の物語」、都合のいいFDの締めとしてはらしいのではないかと思うところだけれど、それでもラストシーンは普通に泣いてしまったりで、いやこういうの弱いなあと。