メモ帳と隔離所

ゲームとかラノベとかの話をするブログ

202301読んだものとか

 なんとなく月次でまとめてみようと思ったので。自分用の備忘録も兼ねているが、続くのかはわかりません。プレイ中のも差し込んでおいてみる。

・その着せ替え人形は恋をする 1~10巻
 何となくアニメ観てそのまま原作追いつきました。雛人形制作の家の子がギャルにコスプレ衣装作ったりするラブコメでありつつ、色んなしがらみとか世間体とか横に置いてやりたいことの肯定みたいな話。
 アニメ部分超えた先の文化祭編が象徴的で、好きなものが好きであることに自信持っていいって救いというか、単純にそういう受容してもらえるよって話はやっぱいいなあと。それから今の10巻あたりも、趣味を通して世界広がっていく様が読んでいてとても嬉しくなる。


・わたし、二番目の彼女でいいから。 5巻
 まさかの森見風な京都の学生ものスタート、そして新ヒロインも交えつつも何時もの流れに帰結するのは流石というか、むしろ磨きがかかってるないろいろと。舞台変わってもこれまでのお約束と化しているものをちょっと変化させつつも拾ってくるのは笑うし、多角関係もの的にはどうしようもなく、ろくでもないという気持ちにさせてくれる。
 なんだかんだで一番続き楽しみにしてるラノベになりつつあり、今後も楽しみにしている。これでまだ導入だからなあ。

 

・裏世界ピクニック 8巻
サブタイトル通りの関係性の再定義回。流れだけで言えば各所での恋愛相談から本丸突撃なのだが、実に楽しかったな本丸突撃。空魚のスイッチ入ってからの流れで幻想的描写に突入されたときのおれは何を読んでいるんだ感よ。実に堪能しました。

 

・好きな子がめがねを忘れた 7~10巻
 大体7巻からちょっと置いていた。裏世界ピクニック8巻読んでそのままラブコメに移動したかったので再開した格好。昔読んだ記憶よりもいい意味でやりすぎなくらい甘く、中学生のラブコメであるとこを活かした別軸の楽しみが生まれていた。もとからそうだったかも。いまいち記憶が信用できない。初々しさをいいことにブレーキが破損気味。7巻は連絡先交換やらゲーセン回に始まり、いやコインゲームでこんなラブコメ展開することあっていいんだ……となるし、ちょこちょこ業が深くなってる小村くんもみていて面白い。
 あと二人の両親も子供が好きすぎるのいい。コメントがだいたい読んでいるこっちとダブる。「虫刺されを把握してるのもなんか」とかめっちゃ笑った。

 

・隣のお姉さんが好き 1~2巻
 すきめがと同作者。味付けがちょっと違うがこれも楽しかった。いい子には違いないがデリカシーが未発達で言動がナチュラル失礼な中学生男子とめんどくさい映画好きな高校生のお姉さんがいい感じに噛み合わないラブコメ
 最初の方の噛み合わなさはラブコメ的な帰結を迎える自信がいまいち持てない……というほどであったが、そこは好きめがよろしく成長譚としても描かれていて、安心するとともに微笑ましく読んでいられるのが2巻時点。
 しかしお兄さんがオタクに優しい陽の者って感じでこれは難敵だ。いやそういう話ではないが。

 

ファイアーエムブレム エンゲージ 
 一応プレイ途中感なのに書きたいこと書いてたら大分文章が嵩んだので別途書きます。遊んでて俺やっぱこのシリーズ好きだわ、となっちゃう。
 発売前が大丈夫か? みたいな感じだったので程よく裏切ってくれているのではないか。戦闘や編成、育成の骨子になる部分に関してはかなり面白いと思えるし、なんなら今後引き継いでほしいと思える要素も結構ある。ゲーム全体をみるなら微妙であったり、なんなら余計だったと思える箇所もあるが、メインで欲しいところが良いため、好感度はかなり高いのが現状である。

 

・イハナシの魔女
 沖縄離島を舞台にした伝奇ファンタジーなボーイミーツガール。日常過ごしたり、ままならねーですと叫んでなんとか進む先を見出したりと日常送ってるうちに世界の危機とヒロインの危機が天秤にかけられる、とまあ好きだろこういうのってやつ詰め合わせだった。同人ゲーはこういうのも出てきたりするしやっぱり元気いいよなあと思う。

 

・Demons Roots
 プレイ中。いや皇帝戦で4回行動は無理や! ってなってサブイベ消化したり他ゲーにうつつを抜かてるうちにFEエンゲージが出たもので。
シナリオは掴みバッチリなところからこっちのテンションを乱高下させていく感じで、熱いとこは本当に熱い。現状進行部分でも何度やってくれると思わされたか。
 強いて言うならエロ用施設と本編とで妙な喧嘩が発生してる感はなくもない。本編に絡んでこないから色々無視した謎空間で好き放題してるのかと思ってたら普通に絡んできていいのか? と思わんでもなかった。

 

2022まとめ

今年のまとめ。今年は大分ゲームがご無沙汰になってしまったね。

小説・ラノベ

  • 宵山万華鏡
  • 偶然の聖地
  • 紙の動物園
  • 楽園ノイズ
  • わたし、二番目の彼女でいいから。

漫画・ゲーム

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終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? 1~11巻 雑感

 色々あって人間やらが全滅して、突如発生した「獣」に地上を追われた種族たちが浮遊する島郡の上で暮らす世界で、身を削りながら獣をどうにかしている妖精たちと、そこに関わる人達の話の第二部。
 作品の性質の悪さは織り込み済みで、それとして一部のラストからどんな結末に至ってのけるのかと気にはなっていて、しかし中途半端なところで止まると悶々として些か健康を害しかろう……などと思っていたら完結していたので、読んだ次第。
 一部から世界が広がりつつ、どうするんだよこれと叫びたくなるほどに状況は悪化していくところとか、覚悟決まりきってる奴や覚悟決まったと自分に言い聞かせているような子らが出来得る限りを尽くしてしまうところは変わらずに。
 その上で、彼らの行いの後に世界がどう動いたのか。
 残った人々にどんな想いをもたらして、更に何をなしていくのか。
 なんてところをじっくりと描かれていたことがとっても嬉しくて、終わったはずの物語の蛇足としてこれほどすっとするものもなかった。読み切った今や感無量で、よくぞここまでたどり着いてくれたものだよと。
 腹立たしく思える変えたい物事があって、どうにかしようと駆け抜けた奴がいて、それを継いで個人に、ひいては世界へと少なからず影響を与えていく。世界は緩やかに今の形を失っていくことに変わりはないけれど、その過程は変化させていくことができるはずで、その変化はこれからもずっと起こし続けていける……。きっと物語が終わったあとも、彼ら彼女らの行いの連鎖は続くのだろうと思えることがとても嬉しかったなと。
 言い回しやら世界観やらに癖はあるところと思うが、気にいる人はとても気に入るであろう作品。いつかまたきっと読み返すんだろうなと。

2021まとめ

 毎度ながら今年のまとめ。プレイしたものから私が楽しかったものをいくらか。

 タイトルは以下。特に並びに意味はない。

小説・ラノベ

ゲーム

  • 霜夜ゆく
  • 月姫 -A piece of blue glass moon-

エロゲ

 

冬の旅人

 幼い頃に心を奪われた絵に惹かれるまま画家を志し、ロシアへと向かった少女、環の一代記であり、帝政ロシアのの終わりの物語であり、幻想や神秘と、そのようなものでどうにもならない世界の動きもまた描き出した小説だった。芸術小説と時代小説と幻想小説の要素があり、うまい感じに混ざっているというよりかは、ちょっと雑然としているけれど、それがかえって先の展開をわからなくしている感じ。

 とにかく環境は目まぐるしく変化し、物語も予想もしなかった方向に転がり続けていくものだからみているこっちはハラハラものだった。

 登場人物の有り様からも目を離せないもので。狂ったなんて言い方すらされるほど、静かにズレた感覚を見せてくれる環を始めに利己と利他のどっちつかずっぷりがどうにも人間臭いヴォロージャ、全体的に厳しい世界での癒しだったソーニャと。

 今にして思えば、シベリアでの3人暮らしがひどく懐かしい。

 

境界線上のホライゾン

 凄まじい物量を誇る歴史SFファンタジーブコメライトノベル。もう全部ある。あった。

 圧倒的な物量を全陣営のキャラを魅力的に描くために使い切ってくれるのだから、こちらとしては乗るしかないというもの。もう笑って泣いての大満足でした。熱かったシーンも好きなキャラも挙げ始めるとキリがなく、なんともまあ、言い尽くせない。

 読み始めは癖はあると思うところだけれど、長く楽しい戦いを約束します。

 

吸血鬼に天国はない

 一次大戦後くらいっぽい頃の、マフィア同士の抗争が絶えない街で吸血鬼と同居する少しばかりキザな言い回しが魅力な異種族ディスコミュニケーション話。

 浪漫回路を刺激してやまないシーンが多々あって素晴らしい。建物やトラックが落とす影を縫うようにドライブしたり、好意がおかしな方向に吹っ飛んだりおかしな解釈になってしまったり、ちょっとのサプライズ感で贈り物をしあったりと。もうキメッキメ。個人的な今年のおすすめとしてはトップなのだが、新刊はまだかな……。

 

教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?

 塾講師とライトノベル作家の二足の草鞋なライトノベル。完全に好み枠で、手放しで褒められるわけではない。概ねリアリティラインに対する倫理観とかキャラのノリがおかしくて大丈夫か? となるせいではある。

 ただ、調子のよい会話劇に時折混ぜてくる毒と、「そこ切り込むんだ」と思わせる展開とでぐっと掴まれてしまった。才能のも物語として誰かに追いつこうとする叫びも、才能ではない物語として諦念と在り方の再定義も、実によかった。おすすめと言うのは難しいけれど、なんか痒いところに刺さってしまってしばらく抜けなさそうではある。

 

霜夜ゆく

 冷たい判定式をなんとかして乗り越えてやろう! なゲーム。そのために宇宙船の荷をへらしたり最適行動探ったりその他諸々をなんとかするのだ。

 導入で掴まれたけれど、ゲーム自体も行動変えながらの試行錯誤を楽しんだり、各種アイテムのフレーバーテキストや使用時の反応もクスりとさせられたり、微笑ましいものもあったり。ヒントの出し方も程よくて、詰まりすぎることもなくクリアできたところ。記事にも書いたが、好みのシナリオと好みのゲーム性がくっついていてまあ最高だったという。

 

月姫 -A piece of blue glass moon-

 本当に出て普通にびっくりした。ちょうど去年の今頃が第一報だったか。まだ先とは聞いてるけどサプライズで来年くらいに出せますとか言われたりしないかなあとか思っている。

 中身は流石の出来栄えといったところで、シナリオはもちろん演出がハイレベル。

 しかしまあ漫画版しか月姫は触れていなかったのでシエルルートは普通に恐る恐る進めていたいうか、きのこ本当にプレイヤーの疑心暗鬼煽るのが上手いな……と。

 

Re:birth colony -Lost azurite-

 フェイクアズールの続編で、内容はかなり前作前提。森崎亮人シナリオの中でトップクラスに好きに躍り出た。

 やりとりが実に軽妙な上にらしいもので、大詰めも実に熱いときていた。

 どうしてもテキストとキャラの動かし方が好みで、そちらの話にばかりなってしまう。本作も打算で動いてるんだよと公言しながら他者の喪失だったりに人一倍敏感な主人公であったり、やたらとこう権力とか能力とかメンタルとかが強いヒロインの話を追うのが楽しいったら。しかし森崎亮人やっぱりイリヤの空大好きよな。シュガスパでもパロディ結構出してたし。

 

アオイトリ

 Purple Softwareこの手の薄ら暗い雰囲気のゲーム作らせたらすごい。そんな頻繁にはやらないけれど。シナリオは王道をなぞっていくところではあるけれど、キャラとテキストが小気味よく読んでいて飽きない。立ち絵やCGも雰囲気に合致し、見入ってしまうものが多かったりとで、全体的な出来がよい。

 あとあかりが時折見せる表情が実によいと思う。よくない。

 

 今年もなんだかんだで楽しく色々読んでいけたものだし、来年も良いものに触れられればいいなと思いつつ、今年を締めようかなと。

 割とギリギリまで書いていたの誤字とかありそうだから修正発生しそうなもんだがそこはさておき。

 

霜夜ゆく 雑感

 とりあえずTrueというかエンジェルランプ取得までプレイしたので感想とか。

 Twitterでちょっと情報見かけて『冷たい方程式』をゲームに起こしたやつ……なるほど……となり、ストアの紹介ページにはまあこんな文があって。

そして、まだ宇宙が完全に冷たく、冷え切ってはいないことを証明しましょう。さぁ、パイロット、あなたの出番です。

霜夜ゆく

霜夜ゆく

  • Kyohei Yamada
  • ゲーム
  • ¥120

apps.apple.com

 

 やってやろうじゃないですか! ということでプレイ開始。

 あらすじは挙げた通り概ね冷たい方程式で、それをなんとかしとようとして船内に積まれている不要物を廃棄したり、女の子の衣類などを一部切り落としたり、船を壊れない範囲で分解したりして女の子分の重量をなんとか稼ぐのだ、といった具合。

 試行錯誤して各種データを集めつつ最適解探してくゲームではあるので、あらすじに加えてその辺りが好きな人向けではあるかなと。試行錯誤の中身も進行度に応じて少しずつ目的をずらしていく必要があるのでなおのこと。

 船内にある各種アイテムのフレーバーテキストや差し込まれる女の子との会話が愉快なのもいいところで、こう、頑張る原動力になる感じ。序盤、ゲーム的には意味ほぼ無い気がするけど女の子が可愛いからいいかーとか思ってたアイテムが終盤活きたりもして、そのへんもうまいことできてるものだなあと。まあ最後までかわいいからよしみたいなやつもあったけれど。それはそれで。

 結構ネタバレ抜きで書くのが難しいなってところなゲームなので、以下はそのあたり前提で。既プレイの方がこんなのあったねって思ってくれれば幸いなちょっとしたプレイ記。

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天使の日曜日 雑感

 efの原作にファンディスクが存在することを認識してはいて、そこにアフターシナリオだけではなくアナザーシナリオがあることも知っていて、ただあの物語にそれを求めるのはなにか違うような気がして触れないことにしていたのが、アニメを見た当初で。一方で、観てみたい光景であったことも事実で。

 それからしばらく経ったもので、いつしか輝かしいと思っていた物語の記憶も少しずつ薄れてはいたのだけれど、先日原作ゲームに触れたら懐かしい記憶とともに勝手な願いが再び呼び起こされて、いつかの御託の尽くを無視したくなったものだから。

 というわけで、efのファンディスクである「天使の日曜日」。構成としては本編のアフターシナリオから、どこかでなにかが変わったアナザーシナリオの流れ。ファンディスクということで、ボリュームはさほどでなく、分岐もないので10時間もかからない程度。

 読んだ上での言葉は感無量で、ef本編を超えた上で手を出すか迷っているなら、後悔しない物語であるとは。

 10年前の作品にネタバレも何もないだろうとは思うところですが、以下は含みます。

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